W3C,2chMLのワーキングドラフトを公開

【海外記事】2002年4月1日 12:00 PM 更新

WWW関連規格の作成・標準化に当たっている World Wide Web Consortium (W3C) は,米国時間の4月1日、2ch Markup Language (2chML) 1.0 の初のワーキングドラフトを公開した。

2chMLはXML技術に基づいた電子掲示板記述言語で、日本の巨大掲示板 2ちゃんねる(2ch) を記述することを目標に設計されている。マルチスレッド構造や発言番号への参照機能を記述できる他、2chで発展した様々なアスキーアート(AA)の記述が可能になる予定。

今まで2chのアスキーアートは特定のプロポーショナルフォントを前提として設計されてきたため相互運用性の点で問題があった。2chML ではAAのコード化によりこの問題を克服すると同時に転送量の大幅な削減を目指す。

しかし世界的にも類を見ない速度で進化を続ける2chのAAを収集し標準化する作業は困難を極めるものと見られている。また、コード化に際して類似したAA毎の微妙な差異をユニファイすることに対してコミュニティからの激しい反発が起るのは必至で、勧告に至る道程は遠く険しいものとなるものと思われ。

[Takuma Nakamura, 2CNet/USO]

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